雪国の地中熱利用

こんにちは!

まだまだ半袖の日々ですが、
あと数カ月後には雪国は真っ白に染まります。
雪が降るその前に、雪への対策は始まっています。

今回は、そんな雪国における地中熱利用についてご紹介します。


雪国では室内の暖房の他に、駐車場、玄関周辺の人が歩行するエリアの雪を融かすため
融雪や消雪設備を導入する場合が多く見受けられます。

また、建物は高断熱・高気密化が進んでいて、
暖房や冷房も24時間連続使用する傾向にあります。

これは室内を使用する直前に暖房(冷房)設備を稼働する場合に比べ、
小さなエネルギーで温める(冷やす)方が省エネになる場合があるからです。
日中の温度が低い(高い)地域ほど有効になります。


その他に厄介なのが積雪と路面の凍結です。

積雪の多い地域では一晩で50cmを越える降雪があり、
屋根の雪下ろしはもちろんのこと、歩行路などの雪かきも必要です。
それが毎日続くのです。本当に大変な労力ですよね。

また外気温がマイナスになり、玄関・駐車場・歩道等が凍結してしまい、
転倒だけでなく事故が起こったり、怪我をするなど危険が伴います。

そこでその対策として、
消雪用の井戸を掘って散水したり
ボイラーで温水を作って路面などの表面の氷を溶かして凍結を防ぐ
ロードヒーティングなどの設備が導入されています。

今回ご紹介する設備は、
オープンループの地中熱利用と呼ばれる工法で
消雪用に掘った井戸と地中熱設備を併用するケースです。

汲みあげた井戸水は
地中熱ヒートポンプを使って一部の熱エネルギーを『室内の空調』に利用し、
水は今まで通り路面の消雪用として利用します。
一つの井戸から、熱エネルギーと水資源を両方活用する方法です。


出典:地中熱利用促進協会パンフレット「地中熱の利用」より


一般的に、地中熱利用冷暖房システムでは、
採熱孔+室外機室内機(ファンコイル)+室外機
が必要ですが、
消雪用の井戸を利用することで採熱孔部の導入費用を省くことができます。

捉え方を逆に考えると、
地中熱利用冷暖房設備を導入すると、消雪用の井戸もついてくるということになります
人の労力軽減と空調のための熱エネルギーを同時に手に入れられる地中熱は
雪国では特にコストパフォーマンスが良いとも言えますね

 冬場の駐車場の積雪状況写真 (新潟県)

『見直そう あなたの土地の エネルギー』

ずいぶん昔から使っていない井戸が敷地内に残っている場合、
その井戸を利用して地中のエネルギーを有効利用できます。

地下水を汲み上げることができればそのままオープン方式の利用が出来ます。
もし地下水を利用が出来ない場合でも、
井戸の直径が10cm以上で深さが50m以上の場合は
クローズドループという方式で地中熱を利用できます。

すべての井戸で地中熱の利用が出来るわけではありませんが
敷地内にある、自己所有(ご自宅/事業所)の埋蔵している未利用エネルギーの
有効利用を考えてみては如何でしょうか?

地中熱に関することは、是非アグリクラスターにご相談下さいね。
お待ちしています。




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