今回のブログは札幌より配信しております
本日のテーマは
『温泉熱』を利用した熱利用システムのご紹介です
実は、北海道は源泉数が約2000と全国3位なんです!!また42℃以上の源泉は道内の約60%以上を占めており
熱利用の可能性が非常に多い地域でもあります
こちらは北海道の自治体を対象にしたアンケートです
温泉熱を浴用だけではなく、
室内の暖房や農業に活用したいという回答が多いことで
関心の高さがわかります
では実際にどのように温泉熱を活用しているのでしょうか?
温泉熱を利用した施設の北海道での実施例をご紹介したいと思います
温泉熱を利用した施設への実施例
温泉排熱を給湯に再利用、
ロードヒーテイング設備として施設管理に利用しています
温泉熱利用の農業実施例
道東の十勝川温泉近くのビニールハウスでは温泉熱を使用した暖房と冬に貯めた雪冷熱を使用した冷房のシステムでマンゴーの栽培を行っております
弟子屈町の摩周温泉近くでは、高温温泉利用発電で使用された後の温泉水を
2次利用して(約70℃)農業ハウスの冬場の暖房を行っております
道南の濁川温泉近くではトマトのハウス栽培を行っております
このように道南、道東などの源泉温度が高い地域では
『温泉熱』の利用が進められてきておりますが
他の地域では浴用以外での利用が進んでいないそうです
その理由としてはこのようなアンケートの回答が……
情報・技術の情報が少なく、
システムをイメージできない自治体も多いみたいですね
しかし今は
地球温暖化対策等の環境問題や
省エネルギー対策を進める機運が高まっているのは事実です
使えるエネルギーは出来る限り有効に使いたいですよね。
源泉の温度が低いと、温泉熱が全く利用できないのでしょうか?
いいえ、そんなことはありません。
温泉熱は温度帯によってさまざまな活用方法があります
図を見てわかるように、
使用できる温水の温度によって利用できるエネルギーが違うことは確かです。
例えば40度の温水では「バイナリー発電」は行えませんが、
「床暖房などの直接利用」「給湯余熱利用」や「ヒートポンプ熱源として空調などに利用」など、様々な熱源エネルギーとしての利用が可能です。
実際の全体的なシステムフローはどのようなものでしょうか?
例えばこのような、(給湯・冷房・暖房パターン)に活用可能です
源泉温度が低い場合は、 【高温水のシステムフロー】
源泉温度が低い場合は
【低温水のシステムフロー】
状況に応じて様々な提案方法が考えられます。
既存施設でも使い方によって温泉熱エネルギーを有効に使うことが可能です
豊富な温泉熱を是非活用していきましょう!!
アグリクラスターでは、温泉熱排熱利用だけではなく、
さまざまな熱エネルギー(地中熱、地下水熱、太陽集熱など)のご相談も出来ます
現在の運転状況での
「困った・・・。」や「こんなことが出来ないか?」
といった悩みをお持ちの方がいらっしゃいましたらお気軽にご相談くださいね!
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